ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

「8月15日の子どもたち」 あの日を記録する会編 晶文社 1987-07-25

  • ジープのアメリカ兵から投げられたチョコレート、拾うものかと思いながら手が伸びて、オイシカッタのがくやしく、涙が出たのをおぼえています。」


 最後の最後まで戦うのだという言葉に素直に反応していた「小国民」達は悔しさをにじませていた。

  • 「そんなことがあるはずがない。日本は神の国なんだもの・・・。私は「必勝祈願」と書かれた旗を持って、父の止めるのも聞かず、走りました。」
  • 「僕は、将来何になると学校で問われたとき、怖い気持ちながら、こわごわした顔色を出すことなく、海軍の飛行機に乗りたい方に手を上げたが、もうそんなことはないと内心ホッとしていた。」
  • 「戦争の頃は、子どもながら「特攻隊になりたい」などといっていたが、今考えるとぞっとする。」
  • 「戦争に負けるということがどういうことなのかぼくらの概念には全く欠落していた。」

借りた本

幻の日中和平工作―軍人今井武夫の生涯

幻の日中和平工作―軍人今井武夫の生涯

 私はこれまでに中央公論事業出版なるものを聞いたことがなかったのだけれど、自費出版社のようだ。ところがこの本はものすごく立派なハードカバーで、序があり、解説が上智大の先生が書かれており、巻末には文献リスト、索引までついたもので自費出版とは思えない。著者の今井貞夫は今井武夫が45歳の時に生まれた三男である。
オーストラリアのマイノリティ研究

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