正直な話、デパートは地下の食品街以外、全く私には用がなくなっている。もともと今のデパートは紳士服売り場にしたって、どこかのショッピング・センターと同じで、それぞれのテナントが集合しているだけだから、それが集結しているというメリット、つまり一辺に比較することができるというだけのことだもの。気に入るものが見つかることも今や殆どなくて、あ、と思って買おうとするととても買えない値段だったりするしね。尤もこの歳の親父をお客の相手としてデパートも考えちゃいないだろう。
昔はなんでデパートに行ったんだろうかと考えても殆どなんでだったのか、その理由が思いつかない。最後にデパートで買い物をしたのは多分昨年の晩夏に夏物バーゲンで半袖のシャツを買ったくらいだろうか。
あとは人様にお土産を持っていこう、プレゼントしようとするときに、そんなにいいかげんなところで買ったんじゃないですよ、ということをお知らせするためにデパートの包み紙があった方が良い、というような時だ。まぁ「多慶屋」の紫色のついたプラスティック・バッグでお渡しするよりは良いだろうと。
今や私にとってのデパートは食い物店としてしか認識されないけれど、その点では相当に点数が高い。
