今頃書くなという話になりそうだけれど、NHKは今週「戦争証言プロジェクト」の集中再放送をしていた。朝は8時から「兵士たちの戦争」を、日によっては二本連続で放映していた（明日は一本）。残念ながら何本も見逃してしまったけれど、見たものは一本一本考え込んでしまう。昨日の「インパール作戦」もそうだけれど今朝の「回天特別攻撃隊」にしても登場する方々の思いを込めた発言には一言一言が実に胸を刺す。
胸を刺すといっても、だから戦争はいけないんだという単純な結論ではなくて、今になって考えたらどうひっくり返しても間違っているこうした国の運営の原因がどこにあったのかという点をまさに徹底して検証してこなかったこの国の戦後が、明らかに無為な時間の食い潰しにすぎなかったという認識を重ねなくてはならないという事と、そのためには明らかにすべきを明らかにする行動をとらなくてはならないという事だろう。
そのためにも戦後の国家運営システムをどうにかして変えていかなくてはならないと痛感する。いつまでも国家の行為、行動を秘密にしておこうとする既得権益を確保した上での美味しい言葉で飾り付けようとする高級官僚と自民・公明のごまかしはこの際きっぱりとケリを付けなくてはならないだろう。
多くの内容はこちらのサイトでオンデマンドで見ることができる。NHKのやり方としては随分前向きで、この部分についてはBBCに比べても見劣りがしないのではないかと私は随分とNHKを見直してきている。
そして今週BS-hiで放映された「証言記録 市民たちの戦争」がやはりNHK BS-hiではあるが来週の17日から21日まで午前8時00分〜8時43分の予定でやはり集中再放送されることになっている。
そして今日は金子兜太、奈良岡朋子、五木寛之に中居正広と首藤奈知子アナがきく、「忘れないで わたしたちの戦争」がよる総合テレビで放送される。
また先日放送された「日本海軍 400時間の証言」は9月8日-10日の午前0時10分から（つまり7日-9日の24時10分から）NHK総合テレビで再放送される予定という。130回に及ぶ海軍反省会の録音テープは貴重な資料だといえる。
