これも昨日の話なんだけれど、先輩から電話が掛かってきて「いや、なんでも良いから何かやることがあったら断ってくれて良いんだけれど、今からお前の近所で呑むんだけれど、いやいや、全く暇だというんだったら、来ない？」という丁重なお誘いである。家にいればいたで、いつまでもやることがあるんだけれど、それとこれは話が別だから飛び出した。もうかれこれ4回ぐらいお伺いしているお店である。ここのご亭主が殆ど私と歳が変わらなさそうな方なんだけれど、いつ行ってもどうやら私に見覚えがないらしい。毎回「お一人ですか？」とお尋ねになる。実は私も何回逢っても記憶に残らない方というのがおられる。これはどうも才能のようだ。ホテルのドアマンとか、水商売には向かない。お客さんを喜ばすとは思えないもの。私もその方向に行かなくて正解だったなぁと今でも思う。
