昨日地下鉄南北線を後楽園で丸ノ内線に乗り換えた。どんどんどんどんエスカレーターでのぼっていってもなかなかホームに辿り着かない。ようやくホームに上がって気がついた。あそこで丸ノ内線はガードの上だものねぇ。永田町や新御茶ノ水もものすごく長いエスカレーターがあるけれど、あれで昇っているとなんだか後ろに引っ張られて転げ落ちるような気がして、気がつくと前に傾斜している自分のような気がする。
本郷三丁目から高校生くらいの男の子がふたり乗ってきて私の前に立った。なんだか肝胆相照らしていて、肩を組んだりしている。そういうところは中学生のようだけれど、姿形は高校生のようだ。でも、なんだかため息をついたりしている。そうこうするうちに途中から離れたところにいたらしい同じような男の子が寄ってきたら、ふたりのうちのひとりが彼に「おめでとう」といった。するとその子が「後期もあるし」といったら、「ま、一年後に追いかけるかもね」といった。
なんのことかさっぱり分からない。ひょっとして彼等は東大の合格組と花と散る組なのかもしれないなぁと思ったら、案の定前期試験の合格者発表の日だったのだそうだ。それにしても前期後期と入試が異なるのだとは知らなかった。ま、全く縁のない話だから関係はない。それにしてもなんだか彼等は随分幼い印象だったなぁ。入試の合否発表ってのは天気が良いほど晴れやかで、そして無残なものだ。
