今日の午後早稲田大学で開かれている「日本移民政策」シンポの様子がU-streamで流されているのを知り、見た。河野太郎が日本の移民政策の問題点を語り、外国人研修制度、南米からの日系労働者ビザについて、そして二重国籍者、日本の難民政策の現状について語る。彼は米国留学経験を持つのでさすがに流暢な英語である。
はなはだ残念なことに司会をしている若い女性の英語発音があまりにも日本英語でショック。
元東京入管所長だった坂中英徳外国人政策研究所所長が次のスピーカー。
こんなことが家の机に座っていて聴けるのだから、時代は進んでいる。
http://ustre.am/fW9G
しかし、書き込みを見ているとどうしても「移民」を「労働者」としてしか捉えることのできない現状が浮き彫りになってくる。鎖国社会の中で栄華を極めてきていたのだから仕方がないところもあるのだけれど、自分の時代には困らないことでもあるから身近に考えることができないのは致し方がないというところなんだろうか。
外国人なんか日本に入れるなという主張をする人たちはそれを大声で主張するから目立つのだけれど、「日本」という国が労働力が激減し、市場が縮小し、高齢化することによって衰退していくのを見守る日本人、を選択するというのが国民の選択であるのであればそれはそれで致し方がないと思っている。
しかし、こうしたネット上でこういう議論をはじめると、ドタドタと踏み荒らす輩が入ってきて、深く考える場にならなくなってしまうのが常で、場に向いていないというべきだろう。
未だに同化主義の手前にいて往く道は遠い。