横浜のジョイナスにあった栄松堂書店が閉店したという書き込みをどこかで読んだ。あの店には高校生の頃に随分お世話になったものだ、と思っていたら、とんでもない間違いで私が愛用していたのは正式名称「横浜ステーションビル」という、1961年に建ったビルで、今は「YOKOHAMA CIAL」というビルにあった方だった。この店はとうの昔になくなっていたのだそうだ。
で、あの店のカバーの掛かった本が自分の本棚にもいくらか残っている。もっともっとあった筈なんだけれど、ある日本棚に立っている本の名前がわからないからと大半ははがして捨てた。
長ずるにおよんでは東京駅の八重洲地下街の店に良く立ち寄った。当時はブックセンターはまだなかった。大型の書店といったら新宿の紀伊国屋だったし、学生時代に良くいった池袋の、今は既に亡くなってしまった芳林堂くらいだっただろうか。
横浜で大きな書店といったら伊勢佐木町の有隣堂だったけれど、あそこは駅から遠くて(昔は電車が桜木町止まり)、駅ビルの栄松堂は私にとっての文化の源だったのだ。
話の特集も、ミュージック・マガジンもみんなあそこで買った。もっと上にあったライブハウスは一回しか行ったことがなかったけれど、あの書店はほぼ毎日学校の行き帰りに覗いたような気がする。