そうそう、こちらのブログを読ませていただいて思いだした。谷啓がなくなったのだった。なんでも家の階段から転がり落ちて脳挫傷でなくなったのだという。痛かっただろうなぁ。享年78歳。これで、クレイジィー・キャッツは犬塚弘と桜井センリの二人だけになった。トロンボーン奏者としては日本では右に出るものがいないといわれていた人で、ちゃんと吹いているのをまともにテレビで見るのは至難の業だったけれど、時にそんな場面があったりしたものだ。
フランキー堺のシティ・スリッカーズからハナ肇とクレイジー・キャッツに移る間の顛末をNHKのラジオ深夜便で話していたのがとても印象的で、面白かった。
クレイジー・キャッツがハナ肇が映画に出ずっぱりになった頃、ザ・スーパーマーケットなんてバンドを若いミュージシャンを集めてやっていたこともある。一時期ワイルド・ワンズの植田もドラムで参加していた。あれもまた面白いバンドだった。
今は草刈正雄がクセのある喋り方でやっている「美の壺」が谷啓に向いているとも思っていたけれど、やっぱり彼にはもっともっと語らせたかった。
できればNHKには彼の昔話を再放送して貰いたい。実に惜しい人を亡くしてしまったものだ。