ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

なんで今更

 昨日銀座に出た時に、いつも立ち寄る教文館の一階雑誌売り場に行くと、またまた本棚が入れ替わっていて面食らう。大して広い売り場じゃないから直ぐに捜すことができるのだけれど、ぐるっと観たら、またまた「キリスト教入門」と書かれた雑誌を見付けた。KKベストセラーズが刊行している「一個人」という雑誌が12月号で「保存版特集」としていて、表紙は十字架に掛かったジオット描くところのキリストの磔刑である。
 新潮社の季刊雑誌「考える人」は今年の4月に「はじめて読む聖書」として特集して、ロングインタビューで田川建三を「神を信じないクリスチャン」として掲載した。その後雑誌「Pen」は別冊で「キリスト教とは何か。」を刊行した。さらに学研は7月にGAKKEN MOOKとして「キリスト教を知りたい。」というA4版の雑誌タイプを月本昭男先生の監修で発刊している。
 つまり、この半年で雑誌としてキリスト教に関する入門書が4種刊行されただけではなくて、プロテスタントの信者としてあの元外務省役人だった佐藤優が解説を加えた2冊組の「新約聖書」が文春新書から刊行されている。
 これは一体どうしたことなんだろうか。「考える人」にしても「Pen」にしても「一個人」にしてもどうやらリタイア世代を対象にした雑誌として考えても良いと思える。ということは人生を振り返る時点で宗教を考えることになるだろうという読みなのだろうか。
 なんで今更、人口のわずか1%のキリスト教信者しかいないこの国での、キリスト教関連雑誌ブームなんだろうか。