片山善博総務大臣の今日の記者会見にフリーランスライターである畠山理仁が記者クラブにも片山善博大臣にも別に断ることなく、UStreamで動画生中継を敢行した。（こちら）
今やUStreamやニコニコ動画で、映像音声の質の問題はあるもののどんどん気楽に小規模な装置を使ってネット配信することが可能になっている。その技術の進歩は驚くほどで、ネットを使っている人たちにとっては最早物珍しいことではなくなってきている。
検察が不起訴にしたにもかかわらず、野党のみならず自分が属する民主党からも攻撃を受けている小沢一郎がネット配信でのインタビューに積極的に出演してきたこともよく知られている。
畠山理仁は総務大臣の記者会見をフリーにもオープン化し、なおかつ動画による配信を解禁してくれと要望を出してから既に一年が経つにもかかわらず、何ら進展しないことに業を煮やして、ネット中継を敢行したのである。
片山善博大臣に対して畠山が敢えて「映像を今発信しているのですが何らかの処分がされるのですか？」と質問すると片山善博の反応は「この記者会見はあくまでも記者クラブの主催であり、私はこの場に招かれてきているわけですから、どうぞ皆さんでご相談下さい」というスタンスに徹しており、彼がいかにも自治省出身の官僚の殻をケツにぶら下げたままここに立っているんだということを実に痛感させる。こんな考え方なのでは政権が交代した意味というものが全く失われていて、前任の原口のスタンスからは正反対なのではないかと確信する。
この期に及んでも、この記者会見が何ら法的裏付けもない任意団体であるいわゆる「記者クラブ」にイニシアティブを取らせて、別段総務大臣としての役割からなんら発信できない片山善博がその役割を全うできていないことは明らかである。
