ほぼ足りてまだ欲 その先

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もと不良小説作家

 自由報道協会で元不良小説作家が記者会見をした。眼のぱちくりが激しく、見ていられないくらいだけれど、今度の選挙には出たくないけれど、この震災でしょうがなく出ることにしたんだそうで、出たくないんならとっとと引退しておくれ。おまえなんていらねぇよ。
 どう考えても彼が喋っていることを聴いていると時代は随分大きく動いていることに気がつかないのはもうしょうがないんだろうなぁ。君は三島と一緒に行動するべきだったね。
 美味しいことばで若者は簡単にたぶらかされてしまうんだろうなぁ。公的立場にいるということもわからなくなってきてしまっているし、自分が喋っている場所が公的場所であることを全く理解できないという状態に陥ってしまっていることを私達は失念してしまうのが残念だ。
http://live.nicovideo.jp/watch/lv43800813
 東京消防庁も決死の放水に尽力してくれて、本当に良くやってくれたと思う。感謝、深謝、感激である。然るに、涙の会見、次から次に手分けして各局のテレビに出演して語る武勇伝は如何かなぁという気がしないではない。自衛隊では福島第一原発3号炉の爆発で怪我をした隊員が「なんのこれしき」と後方へ下がらずに任務に当たっているとか、氷点下の現場で火を使わずに暖を取ることもせず、持っていた携帯糧食も被災者に分け与える美談を綴るサイトも出現してきた。夜には誰いうこともなく車座になってその日起きたことを語り合い、慰め合い、涙を流し、明日への力を振り絞ると書いてある。
 辛い任務に違いない。寒いに違いない。怖ろしいだろう。逃げ出したいだろう。それを押してこの任務を遂行し続ける彼等は「軍神」だ。
 私が思い出したのはまさに「肉弾三勇士」であり、日露戦争での「杉野は何処!」である。あるいは開戦時のハワイで投稿した一人を除いた特殊潜行艇の「九軍神」だろうか。あっという間にここまで来た。このまま都知事選挙をやると、78歳の元不良小説作家が当選するかも知れない。この非常時(懐かしいことばだ!)にあって挙国一致の帝都を束ねることができるのは、あの爺さんしかいない!ということになるのか。簡単だなぁ、日本人は、そして都民は。それこそあの爺さんが憂えているように日本人は本当に駄目になったのかも知れない。
 とはいっても、福島原発の状況がもうここまで来ていることもあり、3号炉のプルトニウムが爆発とともに拡散したら、そんなことをいっている場合ではないわけで、爺さんだろうと、「東京をどげんかしたい」男だろうと、当選したって、もうそんなものは何の役にも立たなくなるのだ。
 「原発を止めろ」というと、「じゃ、お前は電気を使うな」といってきた諸君、諸君の思い通りにこんな事態が到来した。君たちが放水してきてくれ。