しばらくブログが止まったままの友だちのところにメールを出してみた。無事ならそれで良いんだけれどと。すると、癌になった飼い猫の一匹が他界したとのことだった。彼女は猫のレスキューセンターとも関係して、自宅に何匹も引き取ってきた。つい先だってもそのうちの一匹が他界したと聞いたばかりだった。しばらく何も書かれないからなにかあったのだろうとは思っていた。
辛いものだ。生命のあるものがその働きをやめるのを見届けるのは辛い。特に小さな、弱い立場にいる生命体が死という区切りを迎えるところに立ち会うのは辛い。しかし、立ち会ってあげることができただけでも、良かったというべきなんだろう。
私は自分がこんなに無精な人間だから、多くのそうした人たち、あるいは動物たちと付き合って暮らすことができなくて、なんの役にも立ってはいないのだけれど、それでも60年以上の人生の中で、そうした場面に遭遇してきた。その度にどうしようもなく辛くて、一週間ほど立ち上がることができないという時期を何回か過ごしてきた。できることなら代わってやりたいと思ったものだ。
そんな時にもう今では何の連絡もいただかなくなってしまった知り合いが、iTunesから音楽を一曲送ってくれた。未だに私はそれをどうやって彼が手続きしたのかわからないのだけれど、その曲で随分癒されたことを思い出す。今でもその曲は私のiTunesに残っている。そうだ、あれを聴いてみよう。