ほぼ足りてまだ欲 その先

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遠くなる

AKB48・前田さんのTシャツに広島原爆の通称、抗議相次ぐ
 広島県は10日、フジテレビ系列で7日放送されたドラマでアイドルグループ「AKB48」の前田敦子さん(20)が着ていたTシャツに「LITTLE BOY(リトルボーイ)」の文字が書かれていたことについて、「広島に投下された原爆の通称名でもあり、今後配慮してほしい」とフジテレビに申し入れた。広島市も対応を検討している。
 同県には番組の視聴者から「広島原爆忌の翌日の放送で不謹慎」などとする意見がメールや電話などで約130件、広島市にも約150件あった。フジテレビにも50件以上あり、同社広報部は「リトルボーイに広島原爆の意味もあるとは気づかず、スタッフがTシャツを用意した。今後は気をつけたい」としている。
 日本原水爆被害者団体協議会(東京)にもメールが届いているが、「一般名詞でもあり、着用しているだけで、被爆者を侮辱しているわけではない」と静観している。(2011年8月11日 読売新聞・関西版)

 こんな時代は遅からず来ることは眼に見えていて、それがこの若い男を手玉にとってとことん金を巻きあげる戦略の最先端に起きたことがとても象徴的で、印象深い。
 そのうちに「エノーラ・ゲイ」だとか「ファット・マン」だって何を意味するかわからなくなるだろうし、ひょっとすると「ニイタカヤマ」だってなんのことかわからなくなっているかも知れない。「トラ・トラ・トラ」に至っては阪神タイガースファンを表す言葉に過ぎなくなっているかも知れない。
 しかし、そこにいるスタッフの誰かが、指摘して、どうにかなってきたのが、博識な連中が集まっているテレビ局の現場だったのだけれど、それももうとっくに変質しているのかも知れないが、これがフジテレビだったというのも、かなり象徴的だといえるかも知れない。
 どこのテレビ局も五十歩、百歩かも知れないなぁ。