ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

「テレメンタリー2010」

 テレビ朝日のドキュメンタリー番組である。放送は毎週月曜日の26時40分からである。つまり火曜日の午前2時40分である。一体誰が見られるのか。つまり録画してご覧下さいということを前提としているということだ。きちんと問題点をえぐり出していて、こういう番組こそ、茶の間に届けたい。バカ騒ぎで視聴率を稼ぎ、官の手先としてのみ市民をたぶらかすことのために汲々としている某テレビ局は深く反省せよ。それにしてもこんな時間か!?
 今朝の放送は「切り捨てられた被爆〜残留放射線の闇を追って〜」というテーマで名古屋テレビ放送制作。

海軍の潜水学校生として原爆が投下された広島市に駆けつけ、被爆した愛知県知多市の甲斐昭さん(83)は、原爆症認定集団訴訟の原告1号として国を提訴し、1審で勝訴、集団訴訟は全国に広がった。
裁判で連敗した国は、一昨年4月、原爆症認定基準を改正し、甲斐さんを被爆者と認定した。しかし、認定後も国は、裁判では甲斐さんの原爆症を強固に否定している。
何故なのか?番組は、日米の科学者、米国の核実験の元責任者と被害者、元国防長官らの証言を積み重ね、そこから見えてくる「被爆国」日本の顔を追い求めた。

 寝しなにテレビの音声だけをラジオで聞いて初めてこの番組を知り、初めてこんな真摯な内容の番組が作られていることを知った。この番組ではなんと米国ユタ州のSt. Georgeにまで取材をしている。この街は今行くととても風光明媚なユタ州ではSalt Lake Cityに次ぐモルモン教徒の街だけれど、米国が繰り返したネヴァダの砂漠での核実験で確実に犠牲になった街として知られている。詳細は広瀬隆の書に譲る。

ジョン・ウェインはなぜ死んだか (文春文庫)

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