ほぼ足りてまだ欲 その先

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8月6日

 広島に原爆を落とされた日である。トルーマンは大統領を引き継いだ時には原爆の開発を知らなかったと云われている。つまりルーズベルトがこれを秘密裏に勧めさせていたんだと聞いた。アメリカはとにかくスターリン率いるソ連に先んじて、新兵器を完成させたかった。アメリカはこの新兵器のために、全米に拡がる拠点でマンハッタン計画を進めた。
 では他国はどうかといえば、ドイツも、日本ですらもこの種の新兵器の開発を検討していた。日本では陸軍と海軍それぞれがこれの開発に着手していたという。なんでまた二手に分かれていたのだろうか。陸軍は理化学研究所に二号研究を、海軍はF号研究として京都大学に委託研究していたようである。

 NHKのドキュメントによれば、ドイツから英国に亡命していた物理学者が何人もマンハッタン計画に参加していて、そのうちのひとりがソ連に情報を流していたのだそうだ。だから、スターリントルーマンよりも前から原爆開発を良く知っていたそうだ。

 完成と同時にトルーマンソ連に対して優位に立って終戦を迎えるために日本に落とした。昭和天皇が少しでも敵をたたいて、少しでも終戦交渉を優位に進めんがために、逡巡している間に、一発で30万人の日本人が死んだ。これは明確に死ななくても良いはずの人間である。いや、そんなことをいったら、中国への侵略戦争、アジア各地への侵略戦争、太平洋戦争、どれもこれも死ななくて良いはずの国民を死に追いやった戦争だった。誰が悪いのか、誰が日本国民を死に追いやった主犯であるのか。
 それを私たち日本人は一度も突き詰めていない。極東軍事裁判は連合国が一方的に敗戦国日本を裁いたのだというのであれば、私たちはなぜそれを突き詰めてこなかったのだろうか。
 今日から、しばらくはNHKのドキュメント番組は多くの戦争に関連した内容のものが再放送されるはずだ。しっかりと見つめていきたい。

安倍総理大臣は「条約が目指す目標はわが国も共有している一方、重要なことは核兵器国と非核兵器国の双方の協力を得ながら、具体的な核軍縮の取り組みを積み重ねていくことだ」と述べ、条約には参加しないものの、各国に核軍縮を働きかけていく考えを改めて示しました。
そのうえで安倍総理大臣は「今後とも、核廃絶に向けて努力を重ねるとともに、被爆者の方々への援護施策や、原子爆弾の悲惨な経験を世代を超えて伝えていくための取り組みも、誠心誠意進めていきたい」と述べました。(NHK 2019年8月6日 14時22分)

 これは安倍晋三広島市被爆者団体の代表と面会した時の発言。国会での答弁と同じように、相手からの発言に直接対応せず、それをごまかしているいつものやり口。各国に働きかけ、誠心誠意勧めるのであれば、核兵器禁止条約に参加する理由にはなりこそすれ、参加しない理由にはならないではないか。