ほぼ足りてまだ欲 その先

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もし

 もし、私たちが本当に日本国憲法を遵守して、まったく自衛隊なるものが存在していなかったとしたら、もうとっくに旧ソ連とか、中国、北朝鮮、あるいは韓国から侵略されていただろうか。
 歴史にもしもという想定は全く何の意味も持たないのかも知れないけれど、自分ひとりの世界の中での空想はいくらしたって法律に触れるわけでもなく、誰に迷惑をかけるわけでもありませんから、想定してみたい。
 みんながしてきた苦労を払拭する為に、こんな格好いい憲法を作ることができたのは世界に類を見ないことで、これができたときはみんなさぞかし誇らしかったことだろう。「わが国は戦争という手段を金輪際、未来永劫、捨て去ってしまったんだぞ!」と「どうだ!」と見得を切ることができた。そんな国にずかずかと進入する連中がいたとはとても思えない。そんなことをしたら、ボコハレムが女子学生を誘拐したときのように皆からさげすまされるだろう。あれ?蔑まされるけれど、それは実行できちゃうという例えになっちゃうからダメか・・・・。
 昨日のニュースの中に「賢人会議」ってのがあった。外務省が主催で昨日と今日の二日間、核保有・非保有国双方の有識者による、核軍縮に関する「賢人会議」の初会合を広島市で開いているんだそうだ。
 ちょっとまてよ、だって日本は核兵器禁止条約にサインしていないじゃないか。「日本政府は、核保有国の核兵器計16,000発の削減を優先し、「最小限ポイント」に達した段階で法的に禁じるべきだと主張」しているんだそうで、保有国と非保有国の橋渡し役を果たすんだ!といっているんだけれど、この会議に参加している非保有国ってのはエジプトとニュージーランドだけだ。それでどう橋を渡すんだよ。
 そんなことをするっていうんだったら、国連でのあの核兵器禁止条約に保有国も加わろうじゃないか、と率先して「橋渡し」をあそこでやれば良かったじゃないか。それが実現していたら、わが国自身もきっとノーベル平和賞の受賞者だったかも知れないなぁ。
 日本はアメリカの核兵器のおかげでここまで生きてきたんだから、アメリカに忖度しろってことなんだといっているのが自民党の立場なんだね、だから安倍晋三を見たら良くわかる。
 「核兵器を落とすっていうんなら落としてみろ!俺たちはそんな悪魔の所行なんぞ怖くない!」という方がなんぼか、意味のある国家感じゃないのか。