ほぼ足りてまだ欲 その先

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時は流れる

 日本でハロウィンだなんていって大騒ぎのパーティーをする風潮を苦々しく思っていたのだけれど、今や普通のことになってきて様で、あちこちでハンズやドンキーのパーティーグッズ売り場で買ってきたオレンジ色の入ったような衣装を着て馬鹿騒ぎが許されるようになってきたようだ。何年か前に渋谷のスクランブルや、山手線の車両を占拠して大騒ぎする外国人たちが顰蹙を買っていたのだけれど、きっとこんな風潮にどんどん拍車がかかっているんだろう。
 ハロウィン商法にみんな上手い具合に乗せられちゃって、というのは簡単なんだろうけれど、こんな国にあってはこんなことできっと「伝統」だとか、「文化」だとかってものができてきたんだろうから、その一環だといって良いのだろう。
 クリスマスって習慣がこの国に入ってきたのは一体いつ頃のことなんだろうか。ずいぶん昔の作家の小説なんかにもそんな表現が出てくるんだから、もうこっちの騒ぎは長いこと年季が入っているんだろう。
 自分が物心がついた頃にはすでにわが家にはもみの木がやってきては飾り付けをし、そのあと、庭にそれを移植してあったのを思い出す。幼稚園生の時、教会の日曜学校の一員としてキリストの誕生を祝うお芝居のメンバーに加わっていたのに、一回も練習に行かず、当日逃げるに逃げられなくて難儀をしたのが忘れられない思い出であった。それでもうちの親父は当時の習慣のように、キャバレーかなんかで大騒ぎをして、キラキラした三角帽子を被って酔っぱらって帰ってきたような記憶もある。不二家がケーキを売り出していたのも思い出す。今やクリスマスを外してこの国の年末は語れない。ハロウィンもすぐに10月には当たり前の行事となるのだろうか。