夕飯時に電話が鳴る。こんな時になるのはなにやら胸騒ぎがする。とると女性の声で「第一なんたら」という。「簡単なアンケートにお答え頂きたいのですがおたくには20代、30代の方はおられるでしょうか、現在この年代の方の回答が不足しているのです。」という。「いいえ、いません。」といってガチャンと切ろうとしたら「あなた様でもご協力頂けないでしょうか」という。
統計としてみると、もしこのアンケートなるものを無差別サンプリングでやっているのだとしたら、相手を年代で区切ってしまったらn値の設定の時点でもう既に意図が入ってしまってバイアスがかかっていると見なすべきではないだろうかと思いながら「今あなたは20代30代だといったじゃないですか」と返すと「いえ、他も不足しておりまして・・・」というのだけれど、この時点でもう既にあんたのいっていることは矛盾しておりますぞ！「いや、手が離せません、お断りします」といって切った。この種のセールスはよくあるが、生のオペレーターだったのは初めてだ。
こんな仕事に就くしか他に仕事がないというのが今のこの国の現実か・・・。
