ほぼ足りてまだ欲 その先

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シャープ

 国内生産にこだわったのがシャープ間違いの元だったの?それにしても2年間で5000億円以上の赤字ってどうやったらそうなるのかというよりもどうやったらこんな状態になることをここまで看過することができたのかという問題だ。
 台湾の企業が株を買い取ると何が起きるのか。それによってシャープという企業は台湾資本企業としてやっていけるようになる、ということなのか。さもないといち民間企業が経済的に破綻するということになるというだけか。下請けを含めた従業員およびその家族に多大な影響を及ぼすことになるのだろう。
 ところで東京電力という民間企業は普通だったらこれだけの賠償を実施することになるわけで本来であればとても負担しきれず、破綻するはずだ。しかし、一旦事故が起きたらそれくらい大きな負担になるだろうからと賠償法なるものが事前に作ってあって国家からどんどん金をつぎ込むことになっている。にもかかわらず東京電力では社員にボーナスまで支給している。
 ボーナスというのは一体何か、といったら「これだけの儲けに良く貢献しましたね、ではこれはそのお駄賃です」というものであったはずだ。しかるに東京電力では儲けに貢献したという状態ではないのは明白だ。なにしろ放射能汚染で家はおろかすべての生活手段を失った人たちですら負担している国庫からこの会社にどんどんつぎ込んでいるという状況なのだから。
 「東京電力の社員にも家族はいるし、ローンもあるはずで、ばっさり切るのは可哀想」という人がいるけれど、それをいったら民間企業ではない。シャープやSONYの切られた社員についてはどう思うのだろうか。
 橋下徹大阪市交通局の給与がとてつもなく好条件であるとしてばさばさと給与水準を切ったようだけれど、あそこの地方公務員諸君の生活は一体どうなるというのだろうか。
 日本航空は国庫から金をつぎ込んで早くも株式公開となっている。あまりにも不公平だという全日空の言い分は市場経済の中において正に正しい主張だろう。頑張って国庫からの支援を受けずにやってきている企業と、なぜか国庫からだくだくと資金をつぎ込んだ企業が同列に闘うのはやはり不公平だからだ。