ほぼ足りてまだ欲 その先

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チェルノブイリ

 あの事故からもうすでに26年経った。それでもまだ放射線で汚染された地域では農業が復活できない。そりゃそうだ。そんなことはずっと前からわかっていた。あれだけの事故だったのだ。あの事故から5年後にはソビエト連邦は崩壊してしまった。今ではウクライナになっている。
 ロシアが築いたソビエト連邦が崩壊してロシアは関係がなくなっちまった。ウクライナ政府には片付ける責任がある。
 福島第一の事件は未だに収束していない。あそこを中心とした海洋汚染はとんでもない規模になっているらしい。チェルノブイリの例を引くまでもなく、この先何十年と人々は元の生活を取り戻すことはできないし、あの地域一帯は死の街となったままである。どんなに除染したところで、放射性汚染物質は消滅しない。雪じゃないんだから、自然に溶けてなくなるわけではない。どんどん水に流されて移動はするけれど、この世の中で無害になるのは気の遠くなるほど先のことだ。
 日本人の中には癌の類が蔓延することになるだろうし、生まれてくる子供たちの中には障害を抱えたまま生まれてくる子どもたちが当然含まれてくる。しかし、そうした病気も障害も、どこにも東京電力のマークがついているわけでもないし、特有の何か特徴が現れるわけではないから、東京電力も、時の政府も、経済界もみんな直接の因果関係が証明されるわけではないとしらを切るのは目に見えている。そうなってから、彼らに突きつける証拠が容易に入手できるとは思えない。
 このままにしていると、この国は当然衰えていき、やがて崩壊への道を辿ることになるだろう。