関西電力の大飯原発の断層が活断層か、そうでないのかの原子力規制委員会の調査チームによる調査が行われていて、きのうの評価会合での議論を各社が伝えている。NHKのニュースでも取り上げられていて、東洋大学の渡辺満久教授(変動地形学)は活断層であると断定しているだけではなくて、しんぶん赤旗によると当該の「F-6破砕帯」とは別の活断層があるとまで指摘しているのだけれど、日本活断層学会の元会長の岡田篤正立命館大学教授は「地層のずれは地滑りでも起きる。局所的な現象だけで、先走って判断するのは危険」と反論し、「じっくり考えさせてほしい」と主張していて譲らなかったそうだ。
では、どうするのかということになるのだけれど、原子力規制委員会の島崎邦彦委員長代理は事業者の関西電力の意見も聴取するので、次回また議論するとしている。
なんで、ここで関西電力の意見が必要なのだろうか。彼らの意見というのは誰が考えても「あれは活断層ではない」に決まっているではないか。当事者の意見がここでなぜ必要なのか、そしてその発想がどうして批判されないのかがわからない。マスコミはそこまで踏み込んで欲しい。(しないだろうけれど・・・。)