今年ももう既に年賀葉書が売り出されている。それと時を一致させたように年賀欠礼の葉書が届き始めた。喪中につきという奴だ。ほとんどが同じ文章で、親御さんが何歳でなくなったと書かれているものがほとんどだ。
これまで40年近く年賀葉書だけをやりとりしてきた人がいた。その人はうちの親父も私もつきあいがあった方で、なにかにつけて気を遣って下さった方だった。今年この方の息子さんから年賀欠礼の葉書が来て、この方が亡くなったことを知った。
それで気がついたのだけれど、私はおやじが死んだ時、おふくろが死んだ時に、それぞれがやりとりしてきた年賀状のお相手にこうした気を遣ったことがなかった。そうか、こうしてお知らせをすれば良かったのだ。迂闊だったと今気がついてもこれは相当に遅い。中には葉書が来なくなってどうやらなくなったと推察された方もおられたのだろうなぁ。