「最低賃金の廃止」なるものが正々堂々と文字にして政党の政策として掲げることができる神経がおかしいと思わないのでは思考のバランスを欠いていると気がつくべきであると、日本維新の会のごたごたを見ていると思う。
自民党の片山さつきという元大蔵省の高級官僚だった国会議員がいち芸人の親が生活保護を受給しているのはおかしいではないかと話題にしてからこっち、この国の社会保障制度が語られる時に、このシステムすべてが余計なことで、このシステムの拡充、あるいは改良を提言すると直ちに「その財源はどこにあるというのか」という点に繋がり、しかも、その不正な恩恵を被っている人たちを話題にしてうやむやにしようとする傾向にある。「小さな政府」にしてそうした国家が提供するサービスをなくしていくことによってこの国は今の状況を打破して再生できるというのだろうか。
これからこの国がどんな状況に直面していくのかという点に触れることなく、常に「キリギリスを許すな」という声でこの国の将来を語ろうとしないのでは政党としての存在意義がない。
それは富を掴んだ人たちを優先して考えるシステムなのだ。自分でどうにでもできる人たちの価値観である。国がそうした人たちのためにあるのだとしたら、それは彼らに富を収奪される人たちはどの様にその生計を立てるのか。奴隷の立場に甘んじろということか。そんな社会に誰が安穏として暮らしていこうとするというのか。脱北者の存在に目をつぶって北の国の惨状からなにも学ばないのか?
頭がどうかしてしまったとしか思えない。論外だろう。こんな集団に政治を任せていくのか?