ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

公的年金

公的年金を運用する年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は1日、2013年度の予算や資金計画を公表した。団塊世代の受け取りなどで増えた給付をまかなうため、積立金を4.6兆円取り崩す。12年度に比べて取り崩し額は減るが、保険料や税金で足りない分を穴埋めする異例の事態が続いている。
 取り崩しは2009年度以来5年連続。公的年金は毎年入ってくる保険料と税金で給付をまかなう。以前は保険料・税収と運用益で積立金が増えていた。しかし、この5年は低成長や年金受給者の高齢化、団塊世代の大量退職などで毎年の収入だけでは給付がまかなえず、GPIFが積立金を取り崩し資産を市場で売却して支払いに充てている。
 2009年度の取り崩し額は約4兆円、10年度は6兆円。12年度は当初、政府が年金交付国債をGPIFに引き受けさせて一時的に8兆8千億円まで膨らむ想定が、当時野党の自民党などの反発で撤回された。それでも取り崩し額は6兆4千億円に達した。
 厚生労働省は今後、厚生年金や国民年金の保険料が引き上げられるのにあわせ、GPIFの年金積立金の取り崩し額は減っていくとしている。(日本経済新聞2013/4/1 19:45)

 この記事で違和感を持つのは、日本の政府機関の略称をアルファベットの頭文字で記すのは如何なものかというのがまず一つ。この記事の中では「法人は」とすればそれでわかるのではないのだろうか。ここは英語母国語国ではないので、これには非常に違和感がある。国会の質疑答弁でも、この手の頭文字略称を(TPPはその典型)振り回すのに私は反対だ。該当する話題を知らない国民に理解し辛い。
 「団塊世代の受け取りなどで増えた給付」という問題点のとらえ方が二つ目。何もこの世代が昨日今日突然降って湧いたわけでもなく、他の世代に比して死亡率がやたら高くてもっと減るはずだったのにそれほどでもなく、その上奴らが年金受け取るっていうものだから、「増えた」とでもいっているように聞こえる。得意の「想定外」だとでもいおうってのか。
 もうひとつはこの記事は既に一週間近く前のものなのに、NHK-BSニュースが今頃これを報じていること。なんでだろうか。
 最後のひとつはこの「積立金」は、それでは一体何の為に積み立ててあるのか、というものである。