ほぼ足りてまだ欲 その先

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積もりになって

 勤め人をやっていた時、「上司になったつもりで」仕事を見渡して自分の仕事をやれといわれた記憶がある。つまり、大所高所に立った仕事をやっていなかったということだろう。目の前のことに振り回される仕事をしていたということだろう。そりゃそうだ。それをこなさないと他の人に迷惑がかかるからとそれに熱中していたからだ。目の前に起きたことへの対処がまず優先だったからだ。
 しかし、それをやった人、つまり、目の前のことはその他大勢に任せて、大所高所(と周りに思わせる)に立って発言していた人が生き残っていったような気がする。
 そんなこといってる場合じゃない、目の前のこれを一体誰が片付けるんだ、お前はいつになったら片付けに参加するんだ、と思っていた。しかし、年数が経つと要らないのは目の前に振り回されていた奴だ。なんでかといったら、そんな奴はいくらでも換えがいるからだ。そこに気がつかなかった、というよりもそんなことを考えるのは卑怯者だと思っていたんだから誠に始末に悪い。
 情報戦に熱中するような戦争のやり方は卑怯だと思っていた旧日本軍参謀と同じ様なものだろうか。その上、「上司になったつもりで」仕事をやれというなら上司と同じくらいの給料を出したらどうだ、と思っていたんだからこりゃ生き残るわけがない。そんな奴を雇っている義理なんてあるものかと思われるに決まっている。
 ヨイショする奴の気が知れない、という思いを持つような奴を一体全体、どこの誰が可愛いと思うだろうか。そんな奴はできるだけ早く自分の目の前からいなくなって貰いたいと思うに決まっている。
 そんなことに今頃気がついたって遅きに逸するどころの騒ぎじゃない。一昨日来い、ってなものだ。