ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

88,700歩

 旅立ちが迫ってきたのでちょっとした買い物に、久しぶりに丸の内へ行った。この界隈で仕事をしていたのは最後が1995年の丁度5月だったからあれから18年経ったことになる。丸ビルも、新丸ビルも、国鉄本社も、中央郵便局も、日本工業クラブもみんなみんな全然見たこともないビルだらけになってしまい、そのまま残っているのは日本郵船ビルくらいのものだろう。
 丸の内仲通りなんぞにいたっては昼飯時にのんびり軽トラックの後ろに弁当を並べて売っていたことがまるで嘘の様な案配で、見たことのない高級ブティックみたいな店ばかりだ。それにしてもこれだけの店がみんな揃いも揃って良くやっていけているものだと驚くが、よく見ると昔はいった店が見あたらなかったりする。それでもこれだけ高いものばかりのファッション系の店がどうしたらやっていけるのかなぁとつくづく不思議だし、これなら売れ残るものもあるんだろうに、それは一体どうなっているのか知りたいものだと、そんなことを考えながら歩くんじゃ、この街には相応しいとはいえないということだろう。
 昔は木綿のワイシャツをクリーニングに出してはとっかえひっかえしていて、それなりにサラリーマンとしての経費がかかったものだったけれど、今じゃ年に数度取り出してきて着ればいい方だ。しかし、旅先ではドライクリーニングに出している余裕も時間もないから、さっと洗ってノーアイロンで着られるようなものが欲しい。つまり形態安定シャツみたいなものが欲しい。それで探しに行ったのだけれど、なんせ今時の若い人向けのシャツはみんな細身で、だぶんだぶんした爺さんは着られない。
 そんなシャツを探し、本屋に立ち寄り、銀座に出たら、すっかりくたびれた。近所のスーパーの二階に上がったら990円也の形態安定シャツを売っていたので買ったのだけれど、一度洗ったら溶けてしまうんじゃないだろうか。この手のものは今のうちに買っておかないとどうせ外国産だから高くなるに決まっている。こういう意識をアベシンゾーは狙っているのだろう。でも、990円だからなぁ。
 丸善で見つけた本。

2009年6月に北海道新聞が札幌の道新ホールで行ったフォーラムの詳報だと、巻頭に記してある。これは保阪正康の神髄を語っているともいえるかも知れない。