散歩

　前回、睡眠コントロールに大失敗して欠席してしまったので、保阪正康レクチャーは4週間ぶりと云うことになった。朝5時に眼が覚めてしまったので、直ぐさま起き抜けに朝飯をサラダに昨日のハンバーグの残りを載っけて上から胡麻ドレッシングをかけた。これでタンパク質もとれるだろう。残りの珈琲は缶ボトルの中に詰めて持って行く。ぐずぐずしていたらまた眠気が出たりしてイヤだから、9時を少し過ぎたところで家を出てしまった。ところが早けりゃ早いで電車がまだ混んでいる。
　みんながみんな、スマフォを見ていてイヤフォンを突っ込んでいて、即ち自分に引きこもっている。引きこもっているんだから周りに眼なんて行くわけがない。誰も一センチも詰めようとしない。どうせ聞こえやしないんだけれど「ごめんなさい！ごめんなさい！」と云いながら奥へ入る。たった一駅だけれど。それでいて、次の駅に着いたら、さっきドアの傍から奥へ動かなかった兄ちゃんが、今度は降りようとしないで、他の奴にドつかれる結果となる。これほどみんな自分に引きこもっている。ま、引きこもりの時代だといって良いんじゃないかという気になるな。
　随分前に自炊してあった本を周りをトリミングしてKindleで読めるようにして載せた本が結構面白い。

ぼくは悪人―少年鶴見俊輔

　またまた鶴見俊輔の話で恐縮だけれど、彼の母親についてかなり具体的に書かれている。勿論彼の母親というのは後藤新平の娘だ。
　いつもの会場に着いたら始まる半時間も前に到着。時間があったから下のコンビニで山崎のランチパックを物色していたらスクランブルエッグなんてのを初めて見つけたので買ってきて、小腹を鎮める。しかし、なんだ、これ！旨くないなぁ。普通の卵の方が数倍旨い。大失敗なり。
　6月の終わりに定番の懇親会があると世話役の方がチラシを配っておられた。これまでただの一度も出たことがないけれど、今度は保阪氏にお伺いしたいことがあるので出席することにした。まぁ、常連さんにしか、質問をするチャンスはないかもしれないけれど。
　安倍晋三自身は言い間違いだと言い訳するが、例の「私は立法府の長ですから」発言は非常に問題だと、珍しく保阪正康は繰り返し繰り返し、糾弾する。多分わかっていていっていたんだろうけれど、あれがわかっていないでいっていたんだとすると、それはそれで相当に問題だというわけだ。
　極細の万年筆で筆記記録したのだけれど、これは相当につかれる。スムースにインクが出る方が全然楽だ。
　例によって銀座で丸の内線を降りて、日本橋まで歩き、よもだそば日本橋でゴボウ天せいろ、370円也を食して帰宅。京橋三丁目町会の御仮屋はとっくに完成して神輿が中に入っているんだけれど、随分早くから完成してしまって、嵐が来たら大変だよなぁと思っていたら、どうやら同じ鳶の人たちがあっちでもこっちでもやっているみたいで、順々なんだろうね。日本橋三丁目東町会御仮屋はようやく構築中。とはいっても山王祭は6月6日からだからまだ先。
　途中、京橋の昔のメルシャンの建物まで来た時に、あ、そうだ！某ミュージッシャンが写真展をやっているはずだ！と思い出してみてきた。相変わらず面白い。この人の大ファンの二つ目の噺家がいうには明日、明後日はコンサートがあるらしいからごった返すよ、といっていた。今日は私の他には3-4人の方で、勿論全員女性。しかし、私の周りのファンはみんな男なんだよね。

8,392歩