昨日のこと。
かつての職場仲間だった夫婦の旦那さんが他界してからもう十年が経ったそうだ。え、もうそんなになるの?という感想と、まだついこの前のことなんだなという感想が相半ば。お宅は神道なんだそうで、某神社の末社で祭事が行われた。神道のことを全く知らないからどうしたものかと心配したけれど、前の人の真似をすればいいのだし、二礼二拍手一礼を知っていればまぁどうにかなる。こういう時は柏手を打って良いのか良くないのかと逡巡するも、神主さんから「神様ですから、音を立てていただいて全くかまいません」という説明だった。ところが遅れてやってこられた故人のお兄さんご夫妻はそれをお聞きでなかったので、音を立てられなかった。そうすると後に続く私はどうしたものかと逡巡する。話を聞いていたメンバーは納得だけれど、私が音を立てるとそのお兄さんご夫妻は「なんて常識のない奴だ」と思われるかも知れないと。で、結論は音を立てた。だって、正しいってことだから。
(写真:〆のホタテ貝柱の炊き込みご飯。これは絶品だった。)
場所を移してみんなで懐かしい昔話をしながら、それはそれはおいしいお食事を戴いたのだ。インターコンチ・トーキョーベイ「分とく山」である。こんなことでもなければ、こんなところでこんな豪華飯を食えることなんて絶対にない。(実にお恥ずかしい反応。)
この店はあちこちに出しているらしいけれど、なんたって名前が変だ。なんでなのかと思ったら元外交官のお兄さんのご説明に依れば、ふぐ料理の「とく山」というお店から出たのでそうなったんだという。
食事が終わってから、職場の同僚連中でお茶に行く。これがまた久しぶりのメンバーで大笑いの連続で、「こりゃ免疫力がつく!」といいながら抱腹絶倒。それでいて、今になって振り返ると一体何があんなにおかしかったのか、全然思い出せないのだ。このメンバーは本当に屈託がなくて良い。