ほぼ足りてまだ欲 その先

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お人好し

 昔、いつかっていうと、私がまだ小学生の頃、日曜日の夜のラジオの人気番組は「お父さんはお人好し」というもので、お父さんが花菱アチャコ、お母さんが浪速千栄子だった。中身はなんにも覚えちゃいないけれど、関西弁のドラマだった。
 日本の一般的な国民(特殊な国民というのはそんなにたくさんはいないはずだけれど)はそれはそれはもう比較する対象がないくらいの「お人好し」でどんなことをされても、お上が「こうなんですよ、怖いですよね、そんなことをされて黙っていて良いんでしょうか、今こそ立ち上がってやっつけましょう!」というと直ぐさま「そりゃ大変だ、なんせあの人に危害があってはならない!さぁ、立ち上がってあいつらをやっつけろ!」とその気になって行くってことになっている。
 そのお上がいっていることの根拠がどこまで本当で、どこからが嘘で、いっていることで儲かる人は誰で、自分はどんなことになるのか、どうも疑うってことを知らない。ずっとそうだったのかというと、昔は中国と同じように、権力を握りたい連中の争いを「危ない、危ない」といいながらあっちに逃げたり、こっちに逃げたりしていたのに、どうも国民皆兵なんて事をいいだしてから、こっち、その辺が怪しい。
 つまり150年くらいの間がこうなっている。で、民主主義とか、国民主権なんてものを貰ってからまだ70年にもなっちゃいないんだから、まだまだ「お人好し」で、「いいですか!」が得意な舌っ足らずに簡単に騙される。
 どうも、なんも考えちゃいないらしい。放射能まき散らされたって、なんにも疑っちゃいない。「お人好し」なんじゃなくて、「考える」っていう習慣がないのかも知れない。それは教育の問題でもあって、考えなくても良いシステムを150年間ずっとやってきて、ようやく浸透してきているのかも知れない。