ほぼ足りてまだ欲 その先

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誰が悪いのか

 米国のカリフォルニア州オレンジ・カウンティに住む(こんなところにも住んでいるのか)サウジアラビアの某王子の6人の妻のうちの一人がケニア人のメイドにわずか220ドルの月給で働かせ、パスポートまで取り上げていたという日本の「研修・実習」制度顔負けの奴隷労働をさせて逮捕されたというニュースをmsn産経ニュースが報じていた。500万ドルの保釈金をサウジ総領事館が負担して保釈されているらしい。

 そのニュースの下に「女性の体や性が商品として売り買いされている…日本でも横行する人身取引」というニュースタイトルがあって、一体何のことかとクリックしてみると、大阪松島新地のほぼ暴力団が絡む売春現場のルポ記事だった。風俗に従事する女性を無理矢理押し込む手口が解明されている。一旦奴らの手にかかると、こんな大変なことになってしまう、という記事だ。
 このニュースに決定的に欠落しているのは、では最も悪いのは一体誰なのかという視点だろう。それは客ではないのか。金で欲望を解決することをごく普通のことのように認識する男社会の価値観ではないのか。尤も、なにしろ市長があれだから無理もないのか。過去から綿々と続く価値観だからしょうがないのか。

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