ほぼ足りてまだ欲 その先

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大きな国家

 今日のNHKクローズアップ現代は「何故保育士が減るのか」というような話だ。まるで介護の世界でも従業員が足りないといっているのと全く同じ話だ。「小さな国家」といっている限りはいつまで経ってもこうした分野に従事してくれる人が増えるということはないだろう。それはまず第一にあまりにも収入が低いからだ。今日のクローズアップ現代の話では平均月収が約21万円だといっていたから、新人の月収は17-8万円だということではないだろうか。番組でも触れていたけれど、その割に子どもに対するケアの負担はかつてに比べたら比較にならないほど増えている。負担は増えるけれど、収入が増えないのでは算入しようという人が増えるはずもない。
 じゃ、この収入をどうやって増やすことができるのかといえば、利用者負担にしたのでは今度は保育園を利用する人が減ってしまい、本来の役割を果たすことができない。根本的な解決策は国が子育て支援の一環として負担していくシステムを構築するしかない。ならば財源はどこにあるのかといえば、応能負担でしか考えられない。それが北欧や欧州で実施されている「大きな国家」でしかない。
 金をたくさん持っている、収入がたくさんある個人、内部留保することができる企業から広く集めて、それをつぎ込むしかない。
 それを今まで自民党公明党は子どもたちに借金をおっかぶせることによってここを誤魔化してきた。多分アベシンゾーはこのあたりを真剣に考えることはしない。やるわけはない。それでは誰もアベシンゾーに投票しないと思っているからだけれど、アベシンゾーに投票した人間がそんなことに気がつかされていないというだけの話で、もしこれを真剣に討議したら行き着く先はそこしかもう残されていない。
 国会は議論、議論といっているけれど、議論なんてしたことは一度だってないというのは河野たろうがいっている通りだ。