ほぼ足りてまだ欲 その先

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招致

 2020年のオリンピックとパラリンピックの招致を目指す東京の招致委員会の竹田恒和理事長は福島第一原子力発電所から汚染水が漏れ出ている問題について、「東京は安全だ」とする手紙をすべてのIOC委員に送った。(NHKニュース2013年9月3日 6時23分)

 正しくは「これまでのところは一部を除き東京は直ちに健康に影響を及ぼすほどではない」だろうな。これから先がどうなるのかは誰にも予測がつかないという言葉を付け加える必要があって、そうでないと「竹田の宮様」(浅草おかみさん会富永照子談)は大嘘つきだ、ということになってしまう。

 「苦渋の決断として、受け入れることにした」。宮内庁の風岡典之長官は2日、庁内で記者団の取材に応じ、高円宮妃久子さまのIOC総会ご出席についてこう説明した。突然の方針転換にはためらいも残っている様子で、「天皇、皇后両陛下もご案じになっているのではないかと拝察している」とも述べた。(msn産経ニュース2013.9.3 00:47)

 するとこれに対してなぜか菅義偉官房長官

 3日午前の記者会見で、2020年夏季五輪の開催地を決める国際オリンピック委員会IOC)総会への高円宮妃久子さまのご出席を宮内庁の風岡典之長官が「天皇、皇后両陛下もご案じになっているのではないか」と述べたことについて、「両陛下の思いを推測して言及したことについては非常に違和感を覚える」と述べた。
 菅氏は「皇室の政治利用、官邸からの圧力であるという批判は当たらない」との認識も示した。(msn産経ニュース2013.9.3 12:58)

 と語気鋭く発言して、この会見の録音を聞いていると、まるで「宮内庁長官如きがなんという偉そうなことをいうのか」と怒りをあらわにしているというべきだというくらいである。
 私は、それでなくても二回目になる東京でオリンピックを開くのではなくて、儲け主義でない、もそっと素朴でも良いから、これまで開かれていない地域での開催にすべきだと思うし、そもそも、オリンピックそのものを利権の手から取り返したいと思っている。そこえもってきて、放射線汚染の危機がいつまでも続く中で、今またオリンピックにうつつを抜かしていて良いのか、という念が根強く残ると思う。オリンピックを開催しないとスポーツが強くならない、感動を得ることができないということはあり得ない。あり得ないことをあり得ることのように幻想を抱かせるのが広告の世界であるけれど、だからといって広告代理店が東京都から潤沢な資金をはき出させて大もうけする為に皇室を連れ出すのは、日頃から天皇制を謳い文句にする連中がやって良いことではないだろうに。
 金儲けの為だったらなんでもやって良いのか。菅は「皇室の政治利用はあたらない」というけれど、それはある意味正しい。彼らがやっているのは「皇室の金儲け利用」だからだ。

【追記】どうやら東京都のオリンピック招致委員会はロンドンオリンピック招致に成功した担当者を招致請負人とかいって雇っていて、そいつが「プレゼンテーションはpractice and rehearsal、paractice and rehearsal、practice and rehearsal」と強調したのだそうで、それでアベシンゾーはその練習に余念がないのだそうだ。今、そんなことをしている場合じゃない。