ほぼ足りてまだ欲 その先

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選挙

 都議会での追及に答える猪瀬の態度を見ていると、イヤ、見ているったってわざわざ傍聴にいっている訳じゃなくてテレビのニュースで垣間見るだけだが、今更いちいちそんなことをねちねち聴かなくたって良いじゃないか、もう何度も同じこと言っているじゃないか、という表情が見える。彼はもうほとんど知事の椅子を諦めていることだろう。これだけ周囲が「ここぞ」とばかりに叩きまくっているのを見ていると、混んだ電車の中で「このヤロー、痴漢だぞ!」と叫ばれちゃって「やってない、俺はやってない」と一生懸命抗弁しても周囲が「うわっ!こいつ痴漢だ!」とさっと引いて円くできたスペースの中に一人で立っている、そんな状況と一緒だろう。
 議会で追及している連中は絶対自分に火の粉はかかってこないと思って大いに安心して嫌みたっぷりに質問することができる。テレビに映ることなんてMXテレビ位しきゃないし、ちゃんと自分の名前が表示されるから嬉しくてしょうがない。
 実は都議会議員なんて大した票をとらなくてもなれちゃうわけだから、スケールは違うけれど、やっていることは五十歩百歩で、選挙の時は当落の境目はちょっと違反をするかしないかだったりするんじゃないだろうか。
 あの追求をいちいち報道してる側だって、猪瀬や徳田だけじゃなくて、裏金を貰ったり、「おい、これ、お礼だよ」といってほんのちょっとの額にしろ、帰りに手渡したなんて奴はゴロゴロいるのを知っているはずだ。しかし、猪瀬や徳田は今この時点で、どんなに叩いてもどこからもお咎めは来ない。そのやりやすい案件に安住!繰り返し繰り返し、もう良いよと云ってもやりやすい項目ばっかり報道。
 自民党の某議員の選挙運動員が二人も三人も選挙のあとで捕まって有罪になった件なんて今や誰も報道しない。それはねじ込まれたら面倒だからに決まっている。