私は酒に弱い。溺れるという意味ではなくて、直ぐに酔っぱらうという意味。ビールをコップに半分飲んだだけで、あたかもひとりでその辺の酒を飲み干したかの如く赤くなる。だから、旅先でちょっと一杯とか、昼飯にワインを開けるというようなことが一切ない。できない。ワインの好きな人がフランスのどこそこのなんちゅう種類のワインが大好きでとか云う話が全くわからない。日本酒にしたって甘口か、辛口かくらいはわかったとしても、大吟醸とそうでないのとの比較なんて全くわからない。だから、美味しいとか生臭いとか、まろやかだとか、コクがあるだとかってのはどんな感覚がそれを言い当てているのかといったことが全くわからない。
不幸なんだろうなぁという気はするけれど、その分他にその費用を回すことができたわけで、幸せなのかも知れない。
ただ、酔っぱらうという行為そのものはそれほど嫌いじゃない。