ほぼ足りてまだ欲 その先

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間違ってますよぉ〜!

ポツダム宣言の受諾という出来事は、当時の国際社会を客観的に振り返ってみると、これは99%天皇陛下が連合国の手にかかって処刑されるという、そういうご決断を天皇陛下はなさった。これが1%の可能性で天皇陛下の処刑ということが起こらなかったということ自体も非常に奇跡的なことだが、この天皇陛下の我が身を捨てるというご決断で、我々戦後の日本人の命というものがつながっている」

 NHKの経営委員の一人だという埼玉大名誉教授だという長谷川三千子の発言だそうだ。
 国体が護持され、昭和天皇を裁くことはしないというのは、連合国の中心となった米国の占領政治体制の方針によっており、その結果なにも起こらなかったというのが史実として明白になっている。ポツダム宣言の受諾に関しては国体が護持されるが故に決断したともいわれている。
 「奇跡」でもなんでもなくて、占領軍が「占領」という言葉の定義を正しく踏襲したからに他ならない。これで名誉教授だという埼玉大のレベルは推して知るべしということになってしまった。
 戦争前の日本政府、特にその原動力となっていたといっても良い旧帝国陸軍の精神論に頼る政策をそのまま踏襲しているという点では面白いほどの時代錯誤感だけれど、彼女の場合にはむしろある種のサブ・カルチャー形成者だといっても良いのではないだろうか。
 そういえば私も昔、中学生の頃に旧仮名遣いやら旧漢字を使いたがった時期があったことを思いだした。