日本バスケットボール協会は11日の理事会で、今季から始まった男子のナショナル・バスケットボール・リーグ(NBL)とプロのbjリーグを統合し、2016年シーズンから新たな男子プロリーグを発足させることを決めた。(朝日新聞デジタル2014年2月11日22時51分)
決めた!といったって、まだ、NBLの各チームはおろか、bjのリーグだって納得した訳じゃない。なにしろこの記事の中でも「今後、両リーグやチームへ説明する」と書かれていて、今後の難航が容易に想像される。
というのは日本のバスケットボール界はこれまでもなんだかんだと大もめで、その大もめの原因にはかつて開かれたバスケットボールのW杯での借金が大きく影を落としていると云っても良いだろう。あれ以来協会そのものが大きく揺れ、会長不在だったという時期も抱えていた。バブル崩壊以降の世の中で、企業スポーツが廃れてくる中、折角の漫画「ダンクシュート」で子どもたちの関心が高まってきたというのに、サッカーの「翼」の如くこれを生かすことができなかったのは、ひとえに協会役員たちの怠慢が原因だといって良いだろう。その後も田臥の活躍だってあったのにうまくいかせなかった。
プロ化の波が明らかに押し寄せているのに勇気を持って前に進む気概なく、ついに新潟を中心としたbjの独立を指をくわえてみているだけだった。
この記事によると「国際連盟は以前からNBL(旧日本リーグ)とbjリーグの併存を問題視しており、バウマン事務総長は昨年末の来日時に、改善できない場合の日本協会への制裁を示唆」したそうで、今回のこの騒動も後先を考えない一方的な動きとなってしまっていて、運営側の不手際が際立つ。協会の理事長は麻生太郎。