民主党の大串博志がNHK経営委員の百田尚樹氏が東京都知事選の応援演説で他候補を「くず」などと発言したのは政治的中立性を欠くとして、首相の任命責任をただした。
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安倍晋三の答え「ある夕刊紙は私のことを、ほぼ毎日のように『人間のくず』と報道しているが、私は別に気にしない」
意味がわからない。君が日刊ゲンダイの記事を気にしようがしまいが百田・非常識・尚樹の発言に対する答えにはなっていない。それを答えだとすると「俺は気にしていないからあっちも気にするな」といっていることになり、こんな傲慢な態度はない。非常に下劣なものの考え方だといわせて貰う。
ひょっとして産経新聞が適当に書いているのかも知れないと実際に百田の街頭演説、そして予算委員会でどんな発言があったのかを探して見直してみた。予算委員会はもちろん衆議院TVによる。
問題になった百田尚樹の発言。
(中略)
名前はいいませんがニッポンのクズみたいな奴に投票して欲しくないです。
大串に依れば、百田はその後ある夕刊紙においてコメント。「この程度の言葉は応援演説がヒートアップしたら普通に出てくる言葉だろう」。この場合の夕刊紙は多分「フジ」だろう。
大串はなぜか米国のコメントを紹介する。
These suggestions are preposterous.
We hope that people in positions of responsibility in Japan and elsewhere would seek to avoid comments that inflame tensions in the region.
大串はNHKの経営委員というのは公共の福祉を認識してできる方の中から政府が任命するもの。任命した総理としての責任は?と尋ねていて、それに対する安倍晋三の答えはこれ。
直接確認したわけではない、一部報道があることは承知している。ある夕刊紙は毎日のように私のことを「人間のくず」と書いているけれど私は気にしていませんけれどね。(笑い)その上においてですね、私は経営委員の発言をひとつずつ把握しているわけではありませんし、個別の発言に対してコメントするべきではないと思っている。
産経新聞は「百田氏の発言に関しては「直接確認したわけではない」と述べ、論評を避けた」と書いているだけ。「自分はコメントするべきではない」と押しやっていることについては述べていない。
一方読売新聞(2月12日(水)20時32分配信)によると12日に開かれたNHKの経営委員会において百田が「個人的信条に基づいた行為は問題ないと考えているが、人のことを『くず』と呼んだのは、褒められた発言でなかった」と釈明した」ことになっているけれど、これは明らかに表面だけの話でしかないといわざるをえない。そういえば終わることができるだろうという「だとしたら遺憾」感覚でしかない。
安倍晋三も下劣なら、やっぱりお友達も下劣だとしかいいようがない。あ、いや、逆か?ま、いずれにしてもこんな程度。
そんな訳なので、これから先アベシンゾーを「人間のくず」と呼ぶことにしても良いけれど、それでは私が「品性下劣」になってしまうので止めておこう。
ちなみにNHKの夜9時のニュースでは予算委員会のこの発言については一切触れていない。
追記
日刊ゲンダイがこんな記事を書いている。
安倍首相が12日の衆院予算委員会で、NHK経営委員の百田尚樹氏が都知事選の応援演説で対立候補を「人間のくず」と表現したことを野党議員に追及され、「ある夕刊紙は私のことをほぼ毎日のように〈人間のくず〉と報道しております。私は別に気にしませんけどね」と笑いながら受け流した。
どうも本紙を指しているようだが、権力批判や監視が命題のジャーナリズムとは違い、公人である百田氏の「くず」発言を笑いでゴマカすのには疑問が残る。もっとも、本紙は首相のことを「ボンクラ」「嘘つき」とは表現したが、一度も「くず」とは報じていない。
麻生副総理と同様、熱心な本紙読者として知られる安倍首相。今後は二人一緒に細心の注意で熟読してもらいたい。(こちら)
アベシンゾーはまた嘘をついているらしい。