近頃自分の背伸びをしたスノッビィー感覚に嫌気がさしてきていて、どうにかならないものかと思わんでもないけれど、これを根本的に排除せしむるには、行動をやめるか、どこかからいわれのない資金を調達するしか解決策がないのではないかという結論に達したため、夜布団の中に入って寝る時にはただただ頭の中を煩悩で満たし続ける、という行為に熱中することにしている。
知らぬうちに深い睡眠へと落ちていくことができるので、これは結構有効なストレス解消手段となっているのだけれど、時として、突然自分がそんな境遇にいるんじゃないかという誤解を抱きかねないのではないかという不安が頭をもたげてくる。
いや、最終的には、自分はそういう境遇のもとで暮らしているんだと思い込んだ人生を送りかねないのではないか。統合失調か、認知かを発症してその気になって、パコ・ロカの「皺」じゃないが、そう思い込んだ生活を送りかねない。私のようなタイプが一番「資産増大詐欺」のようなものに引っかかりやすいんだろうなぁと、欲の皮をつっぱらかしているのだけれど、なぁに、心配をする必要がある人は、その肝心の「資産」を持っている人であって、最後のこの線で実に安心なのである。