「強制」という言葉に振り回されて、日本軍が行く先行く先に性のはけ口を求めてきたことにほおかむりをしようとする傾向がある。結果としてその道を選ぶしかなくなってしまった女性達の心境を慮ることなく、「一体誰が強制したっていうんだ！軍がそんな施設を公式に開設するわけないだろう！」と主張する。
それでいながら、男がそんな状況の中にいたらそうした性のはけ口を必要とするのは当然だと居直る親父達、男共の傲慢さには目を覆いたくなる。
征服侵略した現地で一般の女性達に乱暴狼藉を働いたのは事実で、これは覆い隠しようがない。だからこそ日本本土に占領軍が上陸する段になって「日本女性の防波堤」としての慰安所（RAA）を作ったりしたわけだ。
しかし、現地で日本人は日本人や朝鮮や中国の女性に対しては非常に乱暴に接していたのに、オランダ人などの現地にいた欧州人に対してはびびっていたらしい話を聞く。乱暴にしようとしながら臆していたようだ。こんな話書きたくないんだけれど、そうした事実を覆い隠そうとするのは実に卑劣だ。何が武士道だよ。都合の良い時の大和魂。
