ほぼ足りてまだ欲 その先

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フェアネス

NBAは29日、人種差別発言を行ったとして、クリッパーズのオーナー、ドナルド・スターリング氏(80)に永久追放処分と罰金250万ドル(約2億6000万円)を科した(毎日新聞 2014年04月30日 11時18分最終更新 04月30日 11時26分)

 つい先日、このオウナーの交際相手が友人の黒人男性と一緒に撮った写真をネット上の写真サイトでアップしたことに対して、「黒人と一緒の写真を公開するなんて、ひどく不愉快だ。そんな必要ないだろう?」「(黒人と)寝るのも、彼らを連れ込むのも君の勝手だし、何でも好きにすればいい。でもそれを見せびらかしたり、私のチームの試合に連れてくるのはやめてほしいということだ」と発言したことがネット上のサイトで録音が公開され、それから大騒ぎになっていた。
 どうもこの爺様のレイシズム発言はこれに限ったことではなくて、アフリカン・アメリカンの店子が入ると家がどうのこうのと日頃から与太を飛ばしていたようだ。
 なにしろLos Angeles Clippersがプレイオフに出場したなんてこれまで私の記憶にはないどころか、そもそも「え!?Los AngelesにLakersの他にもNBAのチームがあったのか?!」と驚かれるくらいの弱小チームだったのがここまできたのだ。イヤでも注目を浴びる。まるでこの爺様はイタリアのベルルスコーニみたいな感性で、ここまで来ると老害以外の何者でもない。
 しかし、フェアネスにもの凄く敏感な米国のことである上に殆どの選手がアフリカン・アメリカンによって占められているNBAのことだから、騒ぎはあっという間に拡大。Magic JohnsonもMichael Jordanもこぞって爺様を大非難していた。
 翻って考えるにわが国ではどうだろうか。いるいる、これに相当しそうな爺国会議員が。他国を悪くいうと一部の人間から受けると思っている節もあるし、同じこの国に暮らす人たちに対してでも、品性下劣さをそのまま表すのがあたかも人間のあるべき姿だとでも思っている馬鹿馬鹿しいほどの無教養な元小説家がいるじゃないか。奴を含めてどうしようもないほどの動物的な感性を自然だと思っている大バカ者が平気で跋扈して歩いているどころか、あまつさえそんな連中に投票するという愚挙に出る連中がいることが理解できない。普通女性を本当に理解しえない男がこんな感性を露呈するものなのだけれど、そんな連中に与している元日本テレビキャスターなんて女性がいたりすることがわからないというか情けがない。