ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

本屋

 私は都会の、真ん中とはいわないけれど、かなり人通りの多い地域に暮らしている。ほとんど観光地といっても良いかもしれない。こんなにたくさん人が行ったり来たりする街なのに、ろくな本屋はない。昔からない。小さな雑誌や漫画を商う店はぽつぽつとあったのだけれど、それも片っ端から店を閉めてしまっている。古本屋もぽつぽつとあったのだけれど、あっちもこっちも店じまいしてしまって、今や漫画本を扱っている店だけになった。大型書店とはいえない、まぁ、中型書店チェーンの店が二軒ばかりもとデパートとショッピングモールに入っている。しかし、これとて、ほぼ雑誌と漫画が中心で、後は学習書、地元関連本程度。新書や文庫はほんの申し訳程度にあるのだけれど、いったいいつから補充してないんだろうかという程度。哲学系、あるいはまともな論壇誌なんてものを探すのは無理だけれど、超右翼論壇誌だったらすべて揃っているという偏り方。地方に暮らしているのと、ほとんど変わりはない。
 しかしながら都会に暮らしている有利な点は小一時間歩くとか、200円程度金をかけて公共交通機関を利用すれば、ないものはないくらいの書店にたどり着くという点だ。問題はこの時期なら暑さだろう。昔はなんということもなかったのだけれど、今やこの歳になると、ちょっと暑いだけで、もうたまらない。グデェ〜っとしてしまう。そのうち熱中症とかいうような症状に簡単に陥ることになりそうだ。
 結局一番簡単なのはネットで買う方法に勢いなってしまう。そしてますますろくでもない書店まで閉店に追い込んでしまうことになる。いったいどこでこれを断ち切れるのかはなはだ疑問だけれど、こうなってしまうともう手遅れなんだろうなぁと半ば諦めるしかない。