ほぼ足りてまだ欲 その先

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順延

 長崎原爆の日の今日、甲子園では夏の高校野球の開会式が行われる予定になっていた。さすがに台風がやってきていて、午前6時に決定するといっていた予定は順延ということになったのだそうだ。
 それでなくても、こんな真夏にテレビで見るとマウンドはゆらゆらと陽炎が立って見えるような状態で野球なんてやらなくても良いんじゃないかという気がするけれどなぁ。
 どうせ夏休み中にやるしかないんだろうから、どこか北海道あたりに大きな球場を作ってそこでやったら良いじゃないか。どうせ全国の高校野球ファンのほとんどはテレビで見ているんだから、おんなじだろうに。多分こんなことをいうと、イヤイヤわかっちゃいないんだなぁ、甲子園だから意味があるんであって、他のどこに移してもそれではだめなんだという声が大きく聞こえそうだけれど、そんなのは思い込み以外の何物でもない。
 それに予選からしてもう連日連投投手が目白押しで、彼らはひょっとすると高校で身体を消耗してしまってその後どうにもならなかったという連中が後を絶たないのではないのか?むかし、バンビといわれて高校時代に超絶の人気を博した投手がいたが、彼は大学在学中にとうとう調子が戻ってこなくて、社会人野球の盛んな会社に入ったけれど、ほとんど活躍することができなかったというケースだってあった。日本ハム斎藤佑樹はようやく復活してきたようだけれど、彼だって、ここで復活しなかったらそういわれていただろう。
 もうちょっとシステムを考え直してあげれば良いんじゃないだろうか。あたら高校野球連盟が少年たちの選手生命を早めてしまっているのではないのだろうか。
 米国では高校時代にとにかく野球一筋、という話をあまり聞かない。冬はバスケットやらフットボウルやらをやり、マルチのスポーツ選手として活躍していたけれど、結果として野球を選んだという選手が多い。尤も近頃のMLBの選手はほぼ半分くらいは中米出身者で占められているような気がするので、そうもいえなくなっているのかもしれないけれど、そういう連中に、日本で野球一筋でやってきた連中が勝てているかといったら数えるほどしかいない。
 基礎体力的なこともあるかもしれないけれど、そんな実情を考えると、文科省もスポーツを教育の一環としてとらえるのだとしたらますます考え直さなくてはならないのではないだろうか。