参議院予算委員会をネット中継で見ようと繋げた途端、委員会室は「理事協議中のため速記停止中」になっていた。お、何事なりやと、待っていたら質問席に立っていたのは社民党の吉田忠智で、彼は今社民党の党首なんだそうだ。で、なにやらアベシンゾーが「良いですか、吉田さん!」と回らぬ口で、べらべら言っている。普通委員会では相手のことを「委員」と呼んだり、「先生」と呼んだりしているのに、この時のアベシンゾーは「さん」でしか吉田を名指ししなかった。私は日頃は議員をやたらと「先生」呼ばわりするのが気持ち悪いと常々思っているので、お、こりゃ良いやと思っていたが、質問者が変わるとまた元に戻っていた。
で、何を激高したのかといったら、週刊誌が書いたアベシンゾーが親父の政治資金団体が親父の死亡時に持っていた資金を巡り巡って、つまり上手いこと動かして、濡れ手に粟でそのまま自分の政治資金団体に引き継いだ、つまり相続税をろくに納めずに上手いことやったということを、「時効だが自発的に納税してはどうか」といったことに対して、たかだか週刊誌が書いたことを断定的に捕らえるのは如何なものかと答弁しないといった。
吉田は「断定したことは謝罪取り消す」といったにもかかわらずアベシンゾーは「吉田さん、私は週刊誌が何かを書く度にここでこうして申し開きをしなきゃならないんですか!隠し子がいるなんて書かれたことだってあるわけだけれど」と唇をわなわなと震わしながら叫んだ。
そうか、あの3億円の脱税はもう時効なのか。あの時にどうして3億円は話題にならなかったのか。みんなの渡邊の8億円だって、あのまんまだしなぁ。なんでそんなことで良いんだろうか。なんでアベシンゾーが偉そうな態度をとるのだろうか。
今からでもマスコミは話題にするべきではないのだろうか。なんたって、アベシンゾーは二度目の総理大臣なんて役割をやっているんだろう。それが時効だから良いのか?道義的にはどうなんだ。こんな奴が仲介するような勲章を貰って、君たち、みんな喜ぶのか?