ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

石川文洋

 1938年生まれのカメラマンである。元はといえば朝日新聞のカメラマンで、46歳にして独立。フリーのカメラマンとなる。マスコミ9条の会。
 なんで急にこんな人を書いているのかといったら、本棚を見回していたら、彼の文庫本が二冊ドシリと刺さっているのを見つけたからだ。何しろ彼の文庫本は分厚い。あ、や、たまたまうちの本棚に刺さっているのが分厚いだけなんだろうか。

報道カメラマン (朝日文庫)

報道カメラマン (朝日文庫)

戦場カメラマン (朝日文庫)

戦場カメラマン (朝日文庫)

 刺さったまんまにしておくのは惜しいからもう一度読んでみようという気になったのだけれど、なにしろ1000ページを超えている。これじゃいくら文庫本といえど、持って歩くのは大変だ。当時私はこれをどうやって読んだんだろうか。寝っ転がって読んでいて眠くなってぽろっと落としたら大変なことになりそうなくらいだ。
 得意の自炊本にして読んでみようと思っている。自炊するのも大変だ。結局自炊してみたら6分割しないとインプットできなくて、往生した。
 読み始めてみると冒頭から奥さんのガンが再発したという話で、こんなに重い話から始まるのだったかと、私は一体この本をちゃんと読んだのか、疑問に思い始めた。確かに、この本を戦場カメラマンと一緒に大事にとってあり、その後も石川文洋の名前を見る度に何かシンパシーをもって見ていたのだから、この二冊は私にある種の感動を与えてくれた本なのだろう。それにしても両方で2000頁を超える本を死ぬまでに読み通せるかどうか自信がない。