ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

握手

 立候補している人たちが盛り場で演説をしたり、周りの人たちに近寄っていって握手しますよね。みんな嬉しそうによってきて握手しますよね。そういう人って支持者なんですかね?有名人だったら誰とでも握手をし、誰とでもツーショットをとるって人たちじゃないんですかね?
 テレビで見ていたら、自民・公明バックアップの増田なんとかさんが周囲にいた人に握手をしに行ったら避けたおばさんがいたんですよ。お、このおばさんエラいなぁ、まるでナチスドイツの初期の頃、某造船所にアドルフ・ヒットラーが来た時に周囲は全員が右手を挙げてナチス流の敬礼をしたのに、ひとりだけ手を上げていないおじさんのようだ。
 このおじさんが写っている写真をベルリンのミュージアムで見たことがあります。その写真には注釈が書いてあって、この人はその後周囲から攻められたんだという話でした。
 日本の80年ほど前の状況と一緒です。国民学校では全員で皇居遙拝を強いられ、天皇の写真が入った建物の前を通る時には敬礼をしなくては皇国少年とはいえませんでしたからね。そして、必ずや陛下のために死のうと決意を固くしたわけですね。
 死ぬ気になるのは大変恐ろしいことですよ。死ぬ気になんかなっちゃダメです。チームのために死ぬ気になって練習なんてしちゃダメです。死ぬくらいなら、チームなんてダメになって良いんです。
 スポーツの怖さはそれを体現してみせることが容易なことでしょうねぇ。なんでロシアは国を挙げてドーピングに邁進したのかといったら、大きな大会で勝って国歌と国旗が流れれば全国民が一体化すると信じて疑わないからですよね。中国だって、ひと頃脚光を浴びた馬軍団だって、薬物に浸っていました。東独だって、あんなにどの大会でも強かったのはやっぱり不自然でしょう。
 日本だってそんな傾向にないとはいえませんよ。いえないどころか、まさにそうですもの。金メダルを取ったら帰りはビジネスクラスですから。オリンピック選手はどこの国でも国営スポーツ選手にならなくては勝てませんからね。
 やっぱりオリンピックはプロフェッショナルを走らせてはダメだと思いますねぇ。プロは陸上のダイヤモンド・シリーズなんかでやったら良いじゃないですか。薬物大歓迎にでもして。選手の寿命を縮めてもかまわないからガンガン大会にしてみたら良いでしょう。それは多分、成り立たなくなります。
 記録がガンガン出てこないような、そんな大会でも良いから、スポーツ意外に主たる職業を持っている人たちだけのオリンピックにしたら良いんじゃないのかなぁ。そうすると放送しなくちゃという使命感もなくなって放映権料が格安になるだろうし、利権に群がる連中はどんどん去って行くでしょう。彼らは選手をあたかもローマ時代のライオンと闘う奴隷のように薬物漬けになったそれ様の大会を運営していったら良いですよ。
 ロシアはプーチン決死隊とかいうチーム名にでもして。
 私は立候補者に駆け寄って握手をしたことがあります。初めて宇都宮健児都知事選に立候補すると表明した日に、国会議事堂前のデモに行く途中で彼を見かけたので、握手しました。「頑張りましょう!」といって。