ほぼ足りてまだ欲 その先

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442部隊

(ひと)エドワード・ヤマサキさん 仏勲章を贈られた長崎在住の元日系米軍人
 第442連隊。第二次大戦中、多大な犠牲を出しながらナチスドイツと戦った米国の日系人部隊の一員だった。「フランス解放」の功績が認められ、7日、仏政府からレジオン・ドヌール勲章が贈られた。「戦争がどんなものか、後世に伝えられれば」と話す。
 ハワイ生まれの日系3世。真珠湾攻撃は高校生のときだ。僧侶や教師ら日系社会の指導層は収容所に送られた。「私は米国人」。忠誠を示そうと米軍に志願した。
 欧州戦線に送られ、兵士の遺体を運んだ。多いときは1日に20体。月が照らす晩、共に訓練した親友の遺体に寄り添った。冷たい素足に触れ、「なぜ」と問うた。
 戦後はハーバード大大学院で学び、日本やハワイの銀行などで働いた。だが、戦場の記憶から、うつを患ったこともある。
 10年ほど前、史実を伝えようと元日系米兵らの証言や写真を集めた本を米国で出版。日系人部隊を描いた英語の漫画のモデルにもなった。真珠湾の記念館を何度か訪れ、若い世代に体験を聞かせた。
 昨春、ホノルルから娘が住む長崎に移り、被爆者らとデイサービスに通う。高校の後輩にあたるオバマ大統領が広島で語った「記憶を薄れさせてはならない」との言葉にうなずいた。「人間には共感する力がある。歴史を学び、他国の人の気持ちを理解しようとすれば戦争は減るはずだ」(文・小川裕介 写真・上田幸一朝日新聞2016年7月8日05時00分)

 残念ながらその「証言集」を見つけることができない。