ほぼ足りてまだ欲 その先

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仕事

 豊洲の新しい中央卸売市場の覆土がなかった件を指摘したのは都の共産党都議団だというではないか。

 東京都が築地市場の移転先としている豊洲新市場で、土壌汚染対策として厚さ4.5mの盛り土を全面にわたって行う予定が、主な建物の地下の地盤で行われていなかったことが明らかになりました。日本共産党都議団(吉田信夫団長、17人)が7日の現地調査で確認したものです。(しんぶん赤旗2016年9月11日(日))

 私はまた、小池の指示に従って東京都自身が調査した結果判明したのかと思っていた。しかし、有識者会議の提言を東京都自身がこれを無視して覆土をしていない設計にしていたのだという日経新聞の記事も出てきた。
 かなり大きな問題で、東京都は当初から東ガス跡地の汚染された土壌については甘く見ていた形跡がある。この土地の問題については何年も前から論議がされていて、岩上安身のIWJもこの汚染の問題を取り上げていた。
 それを土壌改良、つまり汚染されている土とそうでない土とを入れ替えるから大丈夫だといって説明してきたのはその東京都自身だ。
 闇は深い。

 都が2008年には工法を検討する有識者の会議で地下空間を設ける考えを示していたことが、都への取材などで分かった。別の有識者の会議で盛り土の提言を受けた直後だったが、安全性などを検証しないまま2011年には地下空間の設置を盛り込んだ設計図面を作成していた。
中略
 都側は2008年11月の会議で、地下空間を設けて駐車場などに利用する公募案を紹介。翌月には、地下空間を設ける理由として「有害物質が検出された場合、浄化作業ができる空間が確保できる」と別の提案もしていた。
 駐車場などの公募案は工費や工期の問題から技術会議で却下された。都は建物の下に浄化作業ができる空間を確保する案を設計に反映したという。だが、設計図面を技術会議の委員に示さなかった。豊洲市場の整備を担当する都の芳田浩司課長は「工法が変わったら専門家会議に戻して安全性などを検証するべきだったが、解散したこともあって検証が抜けていた」と説明した。
 一方、技術会議の委員だった川田誠一・産業技術大学院大学学長は「地下も盛り土がされたと思っていた。実は空洞だと聞き、びっくりした」と話した。委員だった長谷川猛・都環境公社非常勤理事は「地下空間の利用なんて都は会議で詳しく言っていない。技術会議で承認していないと思う」と指摘。
 (内田淳二、榊原智康、中沢誠 東京新聞2016年9月13日)

 東京都はその気だったということだ。
 例のおときた駿都議会議員がThe Huffington Postへの投稿でなぜと議会議員連中がこれを見破ることができなかったかについて、こういっている。

ウソをついていると思っていない人のウソ(?)を見抜く、これは非常に難しいものです。

 なんとハナから東京都の小役人は真実を語るものだと、単純にも思い込んでいるというのですよ。こんなの理由にも何にもならない。なんという呆れた論理。こういう連中は「どうせバレっこないという政務活動費使い込み連中のこともなんの疑問も持たないに違いない。
 大阪の門外漢、橋下徹がこんなツイートを飛ばしている。

豊洲の一部に盛り土がなかったことは都の説明不備。この点を明らかにしたことは小池さんの功績。しかし盛り土がなくても50センチ以上の土壌入れ替えや、10センチ以上のコンクリートによる覆土があれば対策上は問題ない。豊洲は汚染物質除去という土壌汚染対策法が求める以上の過剰対策もしている。

 なんも知らん弁護士とは彼のことで、この点を明らかにしたのは小池ではなくて、同じ小池でも共産党の都議団だろ。しかも、たかだかこの程度の土壌改良で大丈夫だったはずだと自信たっぷりだけれど、東ガス跡地がどれほどの汚染状況だったのかを彼は知らない。こんな奴だから、福島から出てきた放射能汚染瓦礫を受け入れて焼いてしまうようなことをする。