東京都は原発事故後、土壌の分析はしていない。地表1センチのサンプルだから単純比較できないが、亀戸から出た数値3201ベクレルは、かなり危険な数値だ。石原知事はいつまでも選挙疲れ休養をしている場合じゃないだろう。（日刊ゲンダイ2011年5月19日掲載）
いくら原発推進派だとはいえ、いくら豊洲の築地市場移転先の汚染が気にならない人なんだとはいえ、今この期におよんで分析もしていないのは駄目だ。やっぱり石原慎太郎は土壌の分析は苦手なのか、なんて冗談扱いている場合じゃない。都民を守る気がないのか。
こちらの方がバスに乗って測定器をずっと映して歩いている。田原町の駅前でバスを降りて、測定器を地面におくと、思いっきり数字があがる。測定地点が地表からどれほど離れているのかによって明らかに数値が全然違う。どうやらこうして見ると、関東、東京にも大いに放射能汚染が拡がっていると見て良さそうだ。子どもは大人に較べたら格段に地表に近い。覚悟する必要があるのかも知れない。ニオイもしない、音もしない、色もついていないというのは怖ろしいものだ。マスコミ、政府が本当のことを明かそうともしないし、警戒もしないで放置しているから、大丈夫だと思っている。
