ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

北風小僧

 昔、うちの息子が幼稚園の頃、北風小僧の勘太郎という歌で、踊ったのを写真に撮ったことがあったなぁと思い出しながら、コートの襟を立てて、つれあいの実家へ、線香を上げにいった。それほど今日は北の風が辛いくらい寒い。
 実家を継いだ義弟が指の関節が腫れる奇病にかかっていて(こういうのは概ね膠原病といわれるんだが)、家業の硯つくりをちょっとするとあとで痛んで困るんだという。もう既に家業は甥っ子に引き継いでいるのだけれど、だからといってなにもしないでいるわけにもいかないしねぇ、と。
 街中はもう既に町会ごとにお飾りを売る仮店が開いていて、師走が迫っていることを教えてくれるが、もはや昔のように、ウキウキした気分にはなりゃしない。スーパーに入っても正月用品ばかりが並んでいて、美味しそうな刺身よりは真っ赤な蛸やら、紅白の蒲鉾ばかり。完全に世の中のメイン・ストリームから外れているんだなぁと感じ入る。