私は子どもの頃から落ち着かない上に、おしゃべりで、誰とでも一緒に話に加わっていないと気が済まなくて、それが今でも直らなくて、平気で知らない人に話しかけたりするものだから多分いやがっている人もいるんだろうと思う。
中学の先生が卒業した後でいっていたけれど、ホームルームなんかでも平気で言葉を発していて、この次なんかいったら叱ってやろうと思っていると、空気を読んで黙るという実に要領の良い生徒だったと嘆いていたくらいだった。今の時代だったら、多分ADHDだなんぞといわれていたんじゃないかという気がする。
だから、学校の休み時間にも何人もでふざけていたり、校庭で休み時間が終わるのにも気づかずに遊んでいてみんなで立たされたりしたこともある。
ある日、「今日は物静かな、賢明な子どもの役を演じよう」と思って休み時間に本を取り出して読んでいたりすると、どこかから友達がとんできて「なに気取ってやがんだよ！」とどつかれて元に戻っちゃった、こともある。
どこかの元校長先生が新聞に子どもは休み時間には本なんか読んでいないで、みんなと遊んで人付き合いになれた方が良いと思うよと書いて論議を呼んでいるそうだ。ここにサンプルがいる。休み時間に人とあれだけ遊んでいたけれど、今や協調性はないし、人付き合いは悪いし、義理人情なんてどこの話だというばかりの爺になっちまっているのがいるぞ。本が好きな子に変な大人になった人を聞いたことがない。本が好きだったら、それでいい、とことん好きなことをやりなさい、と私だったらいってあげるな。
私も今中学生だったら、落語家に弟子入りするつもりになるか、英語を初め、ほかの言語もマスターできるような人生選択をしているだろう。何で人生って、予行演習とか、リベンジ編とかってないんだろうなぁ。
